加速していく米中貿易戦争
米中貿易戦争が激化している中、中国発のファッション激安通販大手のサイト、SHEIN(シーイン)がアメリカ向け製品の価格を引き上げたそうです。
最大で377%の価格がアップとなったのがキッチンタオル10枚セット。
アメリカでの価格値上げは25日に集中し、美容および健康分野は平均価格が前日比で51%上昇、中でも2倍余り値上げとなった商品もあり、
ホーム・キッチン・おもちゃは平均で30%超超え、婦人服は8%の上昇となったようです。

そもそもSHEINって?
SHEIN(シーイン)で商品を買ったことがある人は、意外と多いのかなと思います。
図らずも筆者は、メルカリで服を買うことが多いのですが、届いた服がSHEIN(シーイン)だったことがあり驚愕しました。
偏見は良くないと思いつつ、製品に発がん性物質が入っていたなんてことも聴いたことがありましたので、知っていたら買わなかったですね😅
とはいえ、やはりSHEINと言えば、低価格でデザインも悪くないので、若者たちの間では人気のようです。
もともとはアメリカで人気が出たことをきっかけに、一気に世界に広まったそうです。
例えば、欲しい服などを検索した時にも低価格で検索上位に表示されるのは見たことがあるかと思います。
「レディース トップス 春」で検索するとこんな感じに…↓

見事にSHEIN一色に染まりました!!
中国初のオンラインショップと言えば、TEMU(テム)も有名ですね。こちらも一部の人間からすると、ページに行ってもダメ、クレカ情報を入力するなんてセキュリティ的にもっての外、となりますが。
テレビCMでTEMUが、しかも某人気番組のスポンサーとして芸人さん達が紹介しているのを見て、
「本当にこの国のメデ●アは〇んだんだな」と思ったものです。こんなの見てしまったら、皆買っちゃいますよね。特に高齢者なんて「テレビでやってたから」って簡単に信じちゃいますから。
ちょっと話が逸れましたね、ではSHEINは、実際に安全なの?どうなの?というところが気になります。
SHEIN製品の安全性は?
先ほどの画像からも分かるように、SHEINのレディース服は安価で可愛く、人気があるものと思われます。
しかしながら、調べてみたところ発がん性物質については現在もあるようです。
発がん性物質については2025年3月28日に、韓国のソウル市が調査した結果、
SHEIN,Temu,AliExpress、いずれも中国のオンラインショップで販売されている子供用服やおもちゃから基準値を超える有害物質が検出されたと発表していました。
デニムパンツのボタンからフタル酸系可塑剤が基準値の157.4倍を検出。
- フタル酸系可塑剤とは、フタル酸エステルを可塑剤として使用したものを指します。フタル酸エステルとは、本来のホルモンの働きを邪魔し、異常を引き起こし、生殖機能に悪影響を与え不妊や早産をもたらすほか、発がん性があるとされています。
乳幼児用繊維製品からは鉛・カドミウムが検出されていました。
- 鉛は人に対して発がん性がある可能性があるとされており、カドミウムも人に対して発がん性がある物質とされています。また、腎臓・肺・肝臓に障害を生じさせ、骨粗鬆症・骨軟化症を発症させる可能性が指摘されています。
その他にも、女性用下着、水着、浮き輪、子供用ジャケット、などからも有害性物質、発がん性物質が検出されているようです。
SHEINのセキュリティは?
製品の安全性はもちろん、購入する以上はセキュリティも気になります。
SHEINでは過去に、個人情報漏洩の事実を公表しなかったとして、ニューヨーク州から190万ドルの罰金を科されています。(約2億6981万円)
また、過去Android版のSHEINアプリが、ユーザーの許可なくクリップボードの内容を外部サーバーに送信していた、という報告がありました。(2022年5月には当該動作を削除)
SHEINのプライバシーポリシーを読むと、個人データは居住国外(中国や本社があるシンガポールなど)で処理・移転される可能性があるとのことです。
安心してSHEINを利用する際は、最新バージョンのアプリを使用する、クレジットカード支払いを選択しない・登録しないという方法も取れますので、コンビニ決済やPayPal払いを選ぶことで買い物をすることは可能です。
カスタマーサポートは日本語で対応をしてくれるとのこと、SHEINを利用した際に発生した請求や紛争は日本の法律に準拠し、同法に従って解釈されるもの、とのことでセキュリティに関しては過度に不安になる必要は無いのかもしれません。

画像と違うものが届く?偽物が届く?
これまで製品の安全性・セキュリティとまとめてきましたが、まだまだ気になる点がありますね^_^;
SHEINでは過去、商標権侵害でラルフローレンやユニクロからも訴訟・提訴されています。
和解が成立したケースもあるようですが、つまりは商標権を侵害した商品や模倣品が次から次へと販売されているということですね。
また届いた商品が大きすぎる・小さすぎる、画像と似ても似つかないなどもありますので、
商品を買う際には必ず商品レビューや評価にしっかり目を通すことをおすすめします。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
正直なところ、SHEINを利用するにはリスクが大きすぎるのでは?というのが、筆者の感想です。
そうは言っても安いし、、というお気持ちも分かります。
ただ、小さなお子様向けの商品だけは絶対にやめた方が良いというのが結論です。
ご自分でリスクを理解し、責任を持ち、楽しくショッピングが出来ると良いですね。
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